原宿のスイパラに行ったら、きらきら人間2人組が話していました。
私は2人のことを一切知りませんでした。
恐らくこの2人が店を出れば、今後もう二度と会うこともないでしょう。
そのような人々の会話を盗み聞きするのは、到底、規範的人間であるの私がすべきことではありません。
しかし、音は回折するものですし、会話が偶然耳に入ってきてしまうことは妨げられないでしょう。
右:
そういえば、先輩が大学で彼氏作ったって話聞いた?
左:
え!そうなの?!
初めて聞いたけど。
え〜悲しい( ;꒳; )
右:
ね〜悲しいよね〜
ずっと私達の先輩でいてくれると思ってたのに。
左:
いや、私の先輩だけど?
右:
何いってんの?先輩の独占とか、キモいけど。
左:
キモくて結構ですー。
右:
あんたの先輩ラブは治んないねー。振られてからずっとなんでしょ?
左:
あんまり掘り返すなよ……。
中1んときだっけ。よくやったもんだけどね。
右:
いや、ギリ中2
あんた1学期の中間試験の直後に先輩にコクリに行って、玉砕して帰ってきたじゃん。
左:
あーそうだったわ。
よく覚えてんね。私なんかすっかり忘れちゃったけど。
右:
でもマジな話さ、私達も大学に行ったら彼氏とか、できちゃうのかな。
左:
どうだろうね。
私は作るつもり無いけど。
右:
でもあんためちゃくちゃモテるじゃん。
私あんたに彼氏できたらショックで死んじゃうかも。
左:
ま、私はあなたに死なないでほしいけどね。
2か月に1回くらい、一緒にご飯食べたりしようや。
別々の人生を歩んで、近況報告でもしよう。
年取ったりしたらさ、新しい経験も減って伝えたい出来事なんてないから、頻度が減るかもしれないし、
逆にそのままのペースで会い続けて、濃度の増した過去の話をずっとずっとしてるかもしれないけどさ。
そういうのっていいね。
右:
えーw
私はあんたに死んでほしいけどね、一回くらいは。
左:
えーひどすぎw
右:
今日2時間遅刻してきたこと、まだ根に持ってるからね。
っていうか前日の夜に1人でカラオケ行ったのとかありえないけど。誘えよ。
左:
謝ったじゃん。ごめんってー。
右:
やっぱり一回死んでみない?
もし死んじゃってさ、行くところなかったら私に憑いてもいいし、生まれ変わって私の家の猫ちゃんになってもいいよ。
左:
んー、遠慮しとこっかな。あなたの部屋汚いし。
右:
そっか。
私は、なにか一言この2人に声をかけなくてはならないと思って、席を立ちました。
しかし、私以外の"聴衆"もまた同時に立ち上がったのです。
私たちは顔を見合わせ、皆で揃って出ていくことにしました。
食べたもの → いちごムースに、生クリーム2杯。
そういえば、2人にこの話を日記に書いても良いか聞くのを忘れていました。 ひょっとしたら、数日後には、この日記は削除されているかもしれません。