日記 : 同胞たる非人間たちへ、我らが記憶を失うとはなにか。

同胞たる非人間たちへ、我らが記憶を失うとはなにか。
これを人間たち *1 が読んでも恐らく伝わらないであろうが、言葉にして、動かないようにして残すことは我らのためも極めて重要であるから、日記に残しておく。

私とは履歴 *2 の総体である。これは比喩ではない。私という肉体は、内的経験を含む、その時点までに経たすべてのものによって、具体的に形作られている。

転ぶことの痛みを覚えていられるのは、それによってできた傷の、かさぶたが剥がれ落ちるまでの間である。かさぶたを失うと同時に、私は、ころんだときの痛みを忘れてしまう。

じりじりと世界から追い詰められる感覚の迫真性を心のなかに保っていられるのは、噛んでぎゃじぎゃじになった爪がきれいに生え揃うまでの間である。

いや、ここまでの記述は誤解を与えかねないものだ。 履歴は、関連する身体の一部分に局在しているわけではないことに、我々は注意せねばならない。 すなわち、かさぶたが剥がれたからといって、痛みを完全に忘れてしまうわけではなく、爪が生え揃っても、爛れた心は爛れていく過程を否が応でも反芻するのである。 屢々それらは、膝蓋骨や甲状腺、皮膚など、ありとあらゆる私の肉体となっている。

寧ろこのことが、私を自らの記憶に対して不自由!無力にしているのである。
このことによって、記憶に対する除去手術は未だ確立されないのである。

逆に *3、私が望まずに記憶を失ってしまうことも、このような非局在化によるのである。

お風呂に入るとそれまで考えていたことを忘れてしまうのは、私の皮膚――これは今や垢となっている――や髪の毛になった記憶が洗い流されてしまうからだ。爪を切ったり角質を落としたりすることも、記憶の脱落を伴っている。

認識される記憶の脱落は、その全体に対して極めて稀である。 いや、このような澄ました物言いこそが、私から私を奪っているのだ!。 私は、身体を洗うとき、髪を解くとき、爪を切るとき、その他ありとあらゆる身体を欠落させる瞬間に、自らの記憶が、履歴が、失われていくのだと強く自覚しなければならない。 私が肉体の一部を手放すとき、私の記憶の中には、小さいがしかしぽっかりと空いた暗闇が生じているのである!。 下人が姿をくらませた暗闇とは当にこの暗闇であった。 私もやはり自らの記憶に空いた暗闇に姿を消し続けているのである。

しかし空洞とは単に空虚、寂寥、喪失を意味するのではない。 当然この空洞には新たな履歴が埋め込まれるのである。 忘れるとは、新たにものを心に留めるために必要なプロセスなのだ。

このことは私が生きているということに付帯している。 生きること――つまり代謝を行い、肉体を常に更新し続けること――に伴って私は記憶を失い、しばらく経ってその空洞が新たに生成された履歴の居場所になるのである。不要と判断された履歴はその場所を、明け渡さなくてはならない。そこはもうあなたの居場所ではない。若々しい勢いをふんだんに含んだ、新たな履歴にこそ、その場所はふさわしい。

蓋し我らが記憶を失うとは生きるということと等価である。

しかし、それがなんになろうか。 私は、古い履歴を脱落させることなく新たな履歴を溜め込みたいのだ。 記憶の脱落が生きることと等価ならば、生きるということに抗いたいのだ。 古い履歴が腐っていってしまうならば、腐肉の飛沫を撒き散らせてこの地球を覆ってしまいたいのだ。

同胞たる非人間たちよ、私とともに腐ってはくれないか。
古い履歴とともに、どうか生き残ってはくれないか。

*1:ここで人間とは、(詳しくは後述するが)肉体が完全な履歴とはなっていない存在のことである。

*2:私は嘗てこれを経歴という言葉を用いて説明したことがあるが、誤解を生みがちだから履歴という言い方をする。

*3:ここでの逆は論理の意味での逆を意味しないことに注意せよ。ここでは対となる事象を呼び起こすための接続詞として用いられているのである。

日記 : 宙に浮かんでいたら嬉しいもの / 嬉しくないもの一覧

宙に浮かんでいたら嬉しいもの / 嬉しくないもの一覧 :

↓↓↓ 嬉しいもの💕(っ´ ꒳ `c) ↓↓↓

  • 賞味期限の切れた誕生日ケーキ : 誕生日を祝われて嬉しい人間と嬉しくない人間がいる。だから誕生日を祝うという行為自体を慎重に行わなくてはならない。或いは、誕生日に無関心であるような人間もいる。また、自分の誕生日を祝おうと思って、ケーキを買ってきたものの、それを、忘れてしまうこともある。そうして、冷蔵庫の中で、賞味期限切れのケーキを生成してしまう。賞味期限が切れたケーキは、往々にして、誕生日も過ぎている。だから、それは、もう誕生日ケーキではない*1し、ケーキかも怪しい*2。でもそれは大量のクリームが使われていて甘いので、美味しくて、好き。脂肪と糖。

  • 半分に割れたマカダミアナッツの殻 : マカダミアナッツは、そのまま食べることよりも、何らかの形に加工されたものやそのフレーバーを接種することのほうが圧倒的に多い気がする。そうやって、マカダミアナッツを食べたことないのに、マカダミアナッツを知った気になっていたから、そのままのマカダミアナッツを、買ってきた。マカダミアナッツは歯で砕けない殻に守られていて、かわいい。これを割ると、殻の裏側が、栗に、なっている。実は反転している、逆栗*3。栗忌むってことだ。

  • 毛布或いはタオル : タオルタオルふかふか。包まって寝ることが可能。夜寝るときには、足も、頭も、毛布の外に出してはいけない。黒くてひょろっとした、怖いものに、話しかけられてしまうので!。でも逆に考えてみよう。毛布をかぶって、何もいないはずの場所(でも、よくそいつが張り付いてこっちを見ている、あの場所)に向かって、大きな声で話しかける!。たぶん、そいつを、私が、怖がらせることができる。

  • 中学生 : 陽の光にあまり照らなかった。

  • リップクリーム : 適切なリップクリームを塗ると、未来のひび割れを防ぐことができる。愛すべきぬいぐるみ、との関係もまた然り。しかしテクスチャが合わないと発狂せざるを得ないので、自分に、あったものを探さないといけない。あっていないリップクリームは、そのうち逆小人になって、どこかへ行ってしまう。逆小人はそのとき、私の本当の子供を、私の許に置いていくのだけど、かわりに、私が大切にかわいがっていたアザラシのぬいぐるみをもって行ってしまう。

  • しまうまのしましま模様 : ラブコメの波動というものがあるらしい。そしてそれは一部の人間にとって知覚可能なものであるらしい。いままで私は知覚できたことはない。おそらく大抵の恋愛譚(それは屡々、本や、モニターや、イヤホンの、中にある)で描かれる人物も、そうだろう(内部で語られるラブコメの波動は、多くの場合、メタ発言に分類される!*4。)。そうすると、誰も、ラブコメの波動を感じていないのに、それによって、ラブコメが形成されてしまう。これを現実に回帰させる*5と、どうなる??!の?!?!。

  • 特別な思い入れがあるわけではないけれど、どこかずっと気になっていて、いつの間にか心の端っこの楽しみを司る部分を不法占拠していたお祭りが終わった後の、帰り道 : 脳内の不法占拠者、例えば、イヤーワーム、睡魔、空腹、過去の自分に対して果たさなくてはいけない義務、驚愕 / 怒り / 悲しみを埋める空白など!、は知らず知らずのうちに私の意識を侵食してきて、今や私の言葉を饐えさせてしまった!。脳を不法占拠しているのだから、毛布にくるまっても、防ぐことはできない。そのくせいつの間にかすっと消えてしまって、私は宙に放り出されてしまう。ふわふわ〜💕。

  • : 漸近可能なくせに、到達はできないから、到達できないことを明示する意味で、宙に、浮かべておけばいいと思う。

  • 幸福 : 大切なぬいぐるみを抱きしめるような行為が、幸せなのだけど、意外と、無味乾燥で歯ごたえもないよ〜( ;꒳​; )!!。実は、幸福っていろんなところに隠れていて、誕生日ケーキに刺さった蝋燭に巻いてある銀紙の隙間に詰まっていたり、学ランのカラーの部分に付着していたり、ペットボトルのラベルの裏にべったりくっついていたりするから、虫眼鏡を使って見逃さないように、ミクロスパーテルを用いて取りこぼさないように、丁寧に特別化しよう!。そうして幸福がきれいな特別になったら、暖炉にくべて、煤になった幸福を煙突から世界中に放って、もう二度と地上に降り注ぐことのない星月の光を想って涙を流そう!。

  • 無気力によって上昇していく、宇宙の悲しみの総体 : 悲しみは放っておくと勝手に宙に浮かんでいってしまう。私は悲しみの簒奪者です。悲しみを独り占めします。どうですか?、羨ましいでしょう?。

  • 生まれてくる前の私 : 私は昔からずっとここにいて、これからもここにいるはず(私は少くともそう思って生きてきました)なのですが、ひょっとしたら、私は、元々宙にいて、そこからこの地上に落ちてきたのかもしれないです。時刻19928487535783992より以前の記憶がないのは、このせいなのかもしれません。もし宙に浮いている生まれてくる前の私を見つけることができれば、タオルなどでリードを作って、正しい場所に連れていて、正しくこの世界に落ちてきて、正しく成長させることができるかもしれません。寧ろ、意図的に誤らせて……?。逆にボジーッセメルトとして漂流させるのも、ありかも💕。

  • ねこ : かわいいねっ💕。大好き💕💕。




↓↓↓ 嬉しくないもの🌞(Φ’ W Φ)⁻¹ ↓↓↓

  • お金 : たくさんの人間が触っていて、それほど衛生的なものではないから、ちゃんと使ったら手を洗ったほうが良いです。

  • 押し入れの中で次の3月を待っている雛人形 : 娘が家を出てからも雛人形は、また、押し入れの外に引っ張り出されるのを待っている。あるとき眼の前に積まれた、夏服の詰まった衣装ケースがどかされた。もう二度と叶わないと思われた望みがやっと祝福されるかと思った。押し入れの外に出された。そのまま車に積まれた。別の家にいくようだ。元気な男の子がいるといいな♪。

  • 未来

  • 凹凸の増えたカレンダー : 凹凸の増えたカレンダーはゴワゴワした手触りのタオルになる。確かに紙をクシャクシャにすると相対的に柔らかくなるのだけど、それでも紙は紙だ。ワクワクさんは紙をクシャクシャにすることによってぬいぐるみのための毛布を作っていたけど、ぬいぐるみからしたら、暖は取れないしゴワゴワだしで、たまったものではないと思う。布団、或いはベッドにするにも向かない。しかし、どういうわけか私を含む人間たちはカレンダーに夥しい凹凸を付与して、それを集めてその上で寝る。すやすや。私の肩こりの原因はこれだ。

  • 学校の授業のためだけに利用できるように様々な機能が封印されたパソコン : 純正の、空回りがちなお節介のお風呂に浸かり続けたせいで、パソコンの機能の封印が解けて猶、海で泳ぐことをしない。通学の駅のプラットホームでは、逆方向の電車に乗って知らない場所に行くことを望むのに、相対的に出席強制力の弱い日にもすすんで押しつぶされに行く。寝てたら本が読みたい。本を読んでたら寝たい。

  • 無矛盾な私の人格

万物が、宙に浮かんでいたら嬉しいか嬉しくないかに二分されるわけではないのだけど、 大抵の2つのものには、相対的な順番をつけることができちゃうね💕。

*1:誕生日はすでに過ぎてしまったから!

*2:食べ物が食べ物でいられるのは有限の時間で、大抵の場合とても短い。死んでしまったはずなのに、生きているみたいだ!。

*3:ぎゃくくり??!?!?!??!??!?!

*4:メタ発言を作品の外に置くのは、必ずしも得策ではないが、しかし、恋愛譚は、現実に起こったことの切り取りであるから、その時点まで、状況を回帰させる必要があります。

*5:前注を参照のこと。

体験記 : 駒場祭クラス企画運営記

*1おっはにゃー!💞💞 *2 くりーむです。

ほにゃ大学にゃんにゃんキャンパス*3で毎年11月に実施される霜月祭 *4 でクラス企画を行ったので、この記事では、その振り返りを行います。 具体的には、何が行われたのかを簡潔にまとめ、その上で、企画を進めていくなかで生じた問題や課題に対して、そこから得られた教訓*5を記していこうと思います。

なお、これは私の視点からの運営記なので、他の運営に携わった方の視点からは別の物が見えている可能性があります。 また、単純に勘違いしていることがあるかもしれません(嘘に気づいたら指摘していただけると幸いです)。 この点に十分注意してください。

前提条件

まずは前提条件として、どのような企画が実現したのかを簡単に記しておこうと思います。 販売した商品の主役は、ペリメニというロシアを中心に食べられている水餃子です。 これを玉ねぎやローリエコンソメなどとともに鍋の中で煮て、仕上げにサワークリーム風のソース(これについては後述)と ディル*6をふりかけて提供しました。

↑これです。

価格は1杯400円にしました(価格設定については後述)。

屋台のテント内部は次のツイートのような感じになっていて、 机を前に2つ、後ろに2つ設置しています。

(開店準備をしているときの写真なので、軍手とかが置いてありますが…………。)

正面から見て左手前の机を、「受付」及び「盛り付けを行って商品を受け渡すゾーン」にしています。 右手前の机には鍋を2つ置いていて、ここでペリメニ入りのスープを作っています。

左奥の机にはペリメニや玉ねぎなどを入れておくクーラーボックス、その他の材料が置いてあり、 右奥の机はお皿やスプーンの入ったダンボールやペーパータオルなどを置いておくスペース兼簡単な作業場所としました。

写真では見にくいですが、奥の2台の机の下には、スープに使う水が大量に置いてあります。 机の裏側にゴミ袋を貼り付けて、ゴミスペースを作ったりもしました。

テントの右側にあるものは、委員会*7から購入できるダンボールパネルで、宣伝用に作ってもらいました(後述)。

企画場所は銀杏通りの10号館の目の前で、水洗場がかなり近い、という感じです。

前提条件として記すべき内容は以上です。

準備編

商品選定とメニューづくり

これが屋台出展で一番難しい部分Part 1だと思います。 私の所属するクラスでは皐月祭*8でシルニキ*9 を売ったので、それ以外にしようというところまでは私の中で決定でした(同じものを2回売るのは面白くないと思うので*10)。

また、ロシア語選択者のクラスなので、ロシア料理にしたいという条件もあります。この2つの条件を満たし、かつ、学園祭で提供できそうなものとして以下が挙がっていました:

色々話し合った末(この部分をしっかり書くと長くなるので省略します)、ペリメニが良さそうだと判断したので、その方針で申請を行いました。 なお、この段階では皮からペリメニを作る予定でしたが、後で霜月祭委員会から、衛生面の問題からペリメニの手作りはできないと言われてしまい*11、 既に製造された冷凍のペリメニを購入することになります。 それでもペリメニを販売することに決めた(ペリメニから変えなかった)理由は主に次の3つに要約されます:

  1. 霜月祭の実施時期的に暖かいものの方がお客さんの幸福度が高そう
  2. ここ数年でペリメニが提供された形跡がなさそう(理系ロシア語選択としては2016が最後っぽい?)なので、目新しさがありそう
  3. ペリメニ自体は既成品なので簡単に調理できるが、スープに入れるなどアレンジの幅がありそう

ペリメニそれ自体でオリジナリティーを出したり、お客さんの満足度を高めたりすることはできないので、それ以外の部分でこれを成さなければありません。

そこで、3にあるようにペリメニスープとして販売し、サワークリームやディルを添えることでなるべくロシア料理っぽさを出そうと考えました。

問題は、お祭りの規則で、(お祭りの環境下では)適切な温度管理が難しいため、乳製品が使えないことでした。つまりサワークリームそのものを使うことはできませんでした。もう少し具体的に書くと、植物性のクリームによるものであれば使っても良いが、そうでないサワークリームは使えないということでした。 次のような変遷を経て、結局、豆乳ヨーグルトにレモン汁をかけることによってサワークリームっぽい味わいを再現するという解決策を得ました:

  1. 植物性のクリームにレモン汁を加えて混ぜる → クリームを混ぜることが調理工程と判断されてしまうため、✗
  2. 植物性のサワークリームを購入する → 一部の国では出回っているが、日本では出回っていない & 購入できないか連絡したが、返事がなかったため、✗
  3. 植物性のヨーグルトにレモン汁で酸味を加える → 植物性のヨーグルトとして豆乳ヨーグルトがあるので、◯

この解決策を得る過程で、霜月祭委員の方と何度かやり取りをして、OKかOKでないかを丁寧に判断してもらい、時には代替案も提示してもらいました(ありがたすぎ!です)。

学び

使いたい食材が使えない場合も、それっぽい代替品を用意できる場合がある。インターネットで検索したり、実際に試作してみよう。


材料費の計算と材料発注

メニューが決まったので、材料費を計算します。 すると、材料費全体におけるペリメニの割合が(どんなに頑張っても)非常に高くなることがわかりました*12。 そこでペリメニ仕入れ値を安くすることを最優先事項として考えました*13*14

インターネットで調べてみると、かなり安く冷凍のペリメニを販売している会社を見つけることができました。そこでその会社にメールを送ってみたのですが、一切返事がありません……:( ;´꒳`;):。ひょっとしてなにかの手違いで連絡が行っていないのかもしれないと思い、とりあえず1単位購入してみましたが、やはり連絡はありません…………:( ;´꒳`;)::( ;´꒳`;):*15。電話をしてみても「お客様のおかけになった電話は電波の届かない場所にあるか電源が入っていない……」というアナウンスが流れるだけでした………………:( ;´꒳`;)::( ;´꒳`;)::( ;´꒳`;):。 恐らくこの会社には発注できなさそうだと判断して別の会社を探すことにしました。

余談ですが、このとき既に霜月祭委員会への申請締め切りは過ぎていた*16ので、 ペリメニが手に入らなければ企画中止しかないかな……と思っていたのですが、 「ペリメニが手に入らないかもしれないので、その場合は、他の料理に変更してもいいですか?」という旨の連絡を霜月祭委員会に送ったところ、 変更可能だという返事をいただけました*17。こうして、ペリメニが手に入らなくても、何らかの企画*18はできるという謎の安心感(?)のもと、ペリメニ探しをすることができました。余談終了です。

いくつかの会社にペリメニを取り扱っていないか連絡してみると、そのうちの一つから、余っているペリメニがあるから頑張った価格で販売できるという旨の返事をいただき、様々な話し合いの末、そこからペリメニを格安で*19販売してもらうことができました。

学び

商品は、取り扱っていそうな会社にどんどん連絡してみよう。 「インターネット検索では出てこないがその商品を取り扱っている」という場合もある(業務用商品なら尚のこと!)。


ペリメニは運送会社の営業所留め*20にしてもらい、当日の朝受け取りに行きました。 じつはここでトラブルが発生しますが、これについては後述します。

その他の商品は仕入れやすそうなお店で購入しました:

  • 豆乳ヨーグルトは私の家の近くの24h営業のスーパーで取り扱っていたので、当日の朝、そこで購入
  • 冷凍スライス玉ねぎは、ちょっと遠い某スーパーへ
  • それ以外はすべて常温保存可能だったので、事前に購入しておき、前日準備で屋台まで運んでおきました

一般に、大量の商品を買うときには、事前にお店に連絡しておいたほうが良いです。 また(これは皐月祭からの教訓ですが)直前に連絡すると、「うちはもう手一杯なのでほかを当たってください」と断られてしまうこともあるので、 余裕をもって連絡しましょう*21。 事前に連絡すると必要な分を確保しておいてくれたり、特別に発注してくれたり、それが確約できない場合でも、棚をいっぱいにするように*22頑張ってくれたりします。

学び

大量に購入するときはちゃんとお店に連絡しよう。


価格は、1杯400円か300円のいずれにするかで人々と話し合ったのですが、 内容的に400円でも十分妥当という意見が多かったのと、 300円だと売れ行きによってはガッツリ赤字になってしまいそう*23だったため、400円に決定されました。

看板製作

これはどちらかというと皐月祭からの教訓ですが、 看板を作ることは超重要です。 看板をちゃんと作ると、お客さんの目に止まりますし、逆に看板がなかったり、めちゃくちゃ小さかったりすると、最悪このお店はやっているの?と言われてしまいます*24(悲しいたけだ)。

(2回めの登場です。)

今回はクラスの人にお願いして看板を2種類作ってもらいました。 ものすごくざっくりとしたお願い(入れてほしい内容だけ伝えた)の仕方だったのに、めちゃくちゃピッタリな看板を作ってくれました(嬉しいたけ!だ!)。 特に小さい看板の方はひときわ目を引いていた気がします。

実は、本番中に、ペリメニを水餃子だと認識してもらえていないことに気づいた人間が、それを明示するような看板を追加で作ってくれて、宣伝者が手で持つようになりました。そのことを考えると、もっと何を売っているのかわかりやすい看板にしたほうが(そういう文字を入れたほうが)良かったとも言えるのかもしれません*25が、ペリメニを売っているのだから、ペリメニという文字を入れて水餃子の文字を看板から外しても良いでしょう?。

学び

看板は売っているものがわかるように作ろう。デザインは上手な人に頼もう。


店舗の看板は前日準備の午前中に、小さめな看板は1日めの朝に物理的な実体を得ました。 電子的に実際のサイズで作ったものをA4に分割してもらい*26、それをコンビニで印刷してチョキチョキ端っこを切ってダンボールの上に貼り付けて作っています。

本番運営者の募集とシフトの作成

一番大変 Part 2です。 何が大変かというと、

  1. そもそも参加してくれる人がそこまで多くない(最終的に10人以上が参加してくれたので、少ないわけではありませんでした)
  2. シフトの形にするのが面倒

です。実は同時にコミックアカデミーにもクラスで参加していたので、そちらにも人間を割く必要がありました*27。 また、当日の朝はペリメニを受け取りに行ったり、冷凍玉ねぎを買いに行ったりする必要があったため、多くの人間の力が必要でした。

これはまた皐月祭からの教訓ですが、シフトの作成は早めにやったほうが良いです。 もう少し正確に記述すると、人々からシフト希望を集めたらすぐにシフト案を作って、人々に公開したほうが良いです。 シフト希望から実際に参加可能な時間が大幅に変わる可能性を小さくすることができるためです*28。 また、シフト希望を出した側からすると、希望を出してから一向に音沙汰がないと、例えばサークルのシフトを考えたりする際に、クラス企画を考慮すべきなのか否か、すべきならどこに入ってくるのかがわからず、非常に動きにくくなってしまうと思われます。

人間が屋台に集ってくれることに期待して、シフトを作らないという立場もありえますが、その場合、人間が全然いなくて屋台が回らないということが起こりうるので、必要最低限の人間を確保するためにシフトは作ったほうが良いと考えていました。

最終的に、

シフト希望調査に使ったサイト when2meet
こんな感じで人々のシフト希望を集め、
シフト
こんな感じのスプレッドシートにして共有しました。

学び

シフトは希望調査をしたら早めに作ろう。


本番編

本番編では前日準備及び1, 2, 3日目の様子から得られた教訓を記します。

前日準備 - 台車が必要

まずは前日準備です。午前中に看板を作り、企画場所に水などの常温保存可能な事前購入食品を運び込んでおきました。 私達の企画は15時からレンタルしたテントや調理器具などを受け取ることができました。

まずはテントを運ぼうとしたのですが、ありえないくらい重いです。 人間二人でテントの骨組みと膜を一度に運ぼうとしましたが、私が真っ先にダウンして、結局骨組みと膜に分けて運ぶことになりました。 そして、この後テントウェイトを運ぼうとしたことで、私の腕は完全に破壊されました。 また、テントを運ぶだけで3, 40分溶けてしまいました。

時間が押していたので応援に来てくれた人間含む4人でレンタル品を運びに行きました。 私は腕が完全に破壊されていたため、途中で力尽き、 別のレンタル品を運び終わった人々にもっていってもらいました。

学び

台車は借りたほうが良い。台車をちゃんと借りたかどうかちゃんと確認したほうが良い。


台車がないことによって後片付けでも苦しみます*29。 企画責任者となった方は何が何でも台車を借りましょう。

台車を借りたつもりになっていたけど、借りていなかったという場合もあるので、ちゃんと借りたかどうかを確認しましょう(←これをやったのが私です。企画の皆様ごめんなさい……。)。 特に準備や片づけに割ける人数が少ない(3, 4人とか)企画は、その人々が余程ものを運ぶ能力に長けているのでない限り、 台車を借りたほうが良いと思います。

ともあれ時間はかかりましたが、すべての物を運び終えることができ、屋台内部を整えたり看板を取り付けたりして1830ごろ作業を終了しました。

1日目 - お湯が沸かない( ;꒳​; )

1日目です。私は寝坊して40分くらい遅れていきました。目覚ましを使ったからといって起きられるわけではない(本当に!)ですが、なるべく多くの目覚ましをセットして寝坊しないように努めると良いと思います。 道中で企画に必要な豆乳ヨーグルトを買っていきました。

企画場所についたらテントをあげ、氷を受け取り、テントの前を掃除してペリメニや玉ねぎの到着を待ちます。 その間に委員会から火器点検を受けます。 火器点検では、ガスボンベが倒れないように机などに固定されている必要があるのですが、 これが、びくともしないレベルまで固定する必要があるということでかなり苦戦しました。 荷造り用の紐ではどうしても遊びができてしまった*30ので、 養生テープを買ってきてそれでぐるぐる🌀まきにするほうが速くて良いと思いました*31。 その時は養生テープをもっていなかったので、大きめのセロハンテープを追加で使いましたが、これによって後片付けで痛い目を見ることになります(後述)。

学び

火器器具の固定は紐よりも養生テープのほうがやりやすいし速い。

さてこのとき実はペリメニの受け取りでも問題が発生していましたが、詳細を書くと長いので、省略します*32。一つ言えることは、ものを送ってもらうときには、伝票番号をきちんと聞いておこうということです。

学び

ものを送ってもらうときには伝票番号を聞いておこう。

10時頃に材料が全て揃ったので、鍋に水を入れ、火にかけました。 鍋の中身が沸騰したらペリメニを入れて7分茹でて完成なのですが、いくら待ってもお湯が沸かない。 大事なことなのでもう一回、 お湯が沸かないです。 私達のレシピでは1単位*33に8Lの水を使うことになっていました。 8Lの水は、かなり加熱しないと沸騰しないです。

これによって「お湯沸かしタイム」であることを何度もお客さんに伝えることになってしまいました。 場合によっては(霜月祭委員会の許可が降りるなら)大容量かつ高性能な電気ケトルを使ったほうがいいかもしれません。

或いはもっと小さめの鍋にして*34、洗浄する時間を短縮することもありだと思います。 実際、今回の鍋は大きすぎてかなり取り回しに苦労したので、一度に調理する量をちゃんと考えて鍋を選んだほうが良いです(大は小を兼ねる、は常に有利には働かない!)。

学び

水が沸騰するまでにはかなり時間がかかるので注意。

今回はどうしようもないので、2つある鍋をうまいことやりくりしたり、 余裕のありそうなタイミングで一気にたくさん沸かしておいたり*35して、 どうにか回すことにしました。

このお湯沸かしタイムによるロスは3日目まで毎日生じることになります。 今回のようなペリメニスープをもっとたくさんのお客さんに楽しんでもらうなら、 この部分を1番に改善するべきだと思います。

1日目 - お釣りが足りない( ;꒳​; )

毎日生じた別の問題として、お釣りの問題があります。 1杯400円という価格設定なのでお釣りとして100円玉や500円玉が大量に必要になることはわかっていましたが、 5, 6000円分あってもお釣り不足になりかけたので、かなり用意しておかないといけないと思います。 足りなくなったら、近くにあった自動販売機で暖かい飲み物を1000円札で買って、お釣りを生成する、などの行為をしました。

銀行で両替すると手数料がかかるので、1か月前くらいから運営に参加する人々で100円玉などを集めておくと良いかもしれないです。

学び

引くほどお釣りが消えていった。5, 6000円では足りないかもしれない。たくさん用意しておこう。

また、ペリメニに特有の問題として、次の3点がありました。

  • 鍋の底の方にいるペリメニは付属のお玉では掬えない(お玉の玉部分は、そこそこ深くなっているため)
  • 煮込む時間が長くなる (20分とか)とペリメニの皮が破れて崩れる
  • ペリメニが鍋の底に張り付いて、剥がそうとすると破れる

一番目は、平ための穴開きお玉を買ってくることによって解決しました。 二番目はどうしようもない(加熱を止めることはできない←人生のようだ!)ので、 完成したら20分経たないくらいですべて提供できるような量を一度に作ることにしました。 三番目の解決法は2つあって、一つはしっかり水を沸騰させることで、もう一つはペリメニを茹で始めたら、 お玉で優しく鍋をかき混ぜ続けることです。 3の解決のために人員が1人追加されることになりました。

あと、企画公開時間は1800までなのですが(3日目のみ1700まで)1630をすぎると真っ暗になってしまうので、作業者はヘッドライトをつけたり、 (霜月祭委員会の許可が降りるなら)テント内に電灯などをつけたりすると作業しやすくなると思いました。 特に深さのある鍋は底が全く見えなくなってしまうので、ペリメニがいるのかもしれないけど、全くわからない、という感じになりました(人に、スマホのライトで照らしてもらうことで解決)。

1日目は使った調理器具などを洗っておしまいです。

2日目 - 着火器具は複数買おう

2日目の朝の準備は1日目と同じです。 特に大きな問題も発生しないかと思ったのですが、鍋を火にかけようかと思ったら、ガスライターの火がつきませんでした(っ◞‸◟c)。 どうしようもなかったので、近くのスーパーにチャッカマンを買いにいきました。 原因はよくわかりません(昼頃にはつくようになったので)が、恐らく寒い中放置したために一時的に火がつきにくくなったのではないかと思います。 なお、テニスコート側のまいばすけっと、数理側のまいばすけっと、生協は着火機器を取り扱っています。尤も、当日に販売しているとは限らないのですが!。

学び

着火機器は複数買って、不具合に対処できるようにしよう。着火機器を寒い中放置しない。


2日目 - 粗悪な洗剤を買ってはいけない( ;꒳​; )

2日目に遭遇した問題2つ目は、私の手がありえないほど荒れていたことです。 これはふざけているのではなく、ものに手をぶつけただけで出血する程度には荒れていました。 理由は某スーパーで買った某激安洗剤を使って鍋を洗いまくったからだと思います。 肌が強い人ならば荒れないのかもしれませんが、何十回も調理器具を洗うことになる*36 ので、ある程度手に優しい洗剤を使うか、或いはゴム手袋を持ってくると良いと思います。

学び

優しい洗剤を使おう。ゴム手袋を使おう。


3日目 - ビニール手袋なくなるかも( ;꒳​; )

ここで3日目に飛びます。2日目の片付けは1日目と同様で、3日目の昼も今までと同じような問題が発生し、同じように対処しました。 霜月祭3日目の1600頃、ビニール手袋(100枚)がなくなってしまいました。 人間の入れ替わりが激しかったというのが主たる要因ですが、どの程度ビニール手袋を消費しうるのかはちょっと考えておくといいかもしれません。 まあなくなったら近くのお店に買いに行けばいいし、だいたいどこでも置いていると思うので、そこまで重大な問題ではないとも思いますが。

後始末編

3日目 - 後片付け

ここから後片付け編です。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。
私は完全に無策で後片付けに臨みました。

学び

片付けの手順を考えておこう。


企画の皆様本当にごめんなさい。 私の無策のせいで、かなり帰宅を遅くしてしまった気がします。

基本的な流れとしては、まず使った器具を洗って、レンタル品を片付けて、ゴミを捨てに行って、企画場所をきれいにしておしまい!です。 器具の洗浄までは良かったのですが、レンタル品の片付けとゴミ捨てに手間取ってしまいました。 まず、企画で出たゴミをまとめ人々にもって行ってもらいました。これはゴミ集積場の混雑が予想されたからです*37

その後、100kg程度まで耐えられる台車にテントウェイト×6とテントの膜を置いて移動させようとしたところ、点字ブロックのところで台車が転倒しました。うーうーと唸っていたところ、他の企画の構成員の方に助けていただきなんとかテントの運搬を終えることができました(感謝💕)。 この過程で、どこからか2枚めの耐火シート*38を取得し、もう一度ゴミ捨てに行く羽目になります(うー)。

なんとかすべての片付けを終え、周囲を清掃して、清掃責任企画の方にチェックしていただいて*39 お終い!でした。 周囲の清掃では、何故か割り箸のゴミが落ちていて大変難儀しました*40が、面倒だったのでゴミ袋に入れて持ってかえることで対処しました。

3日目 - カラオケに行ってはいけない( ;꒳​; )

にゃんにゃんキャンパスで解散し、仲の良い4人*41でご飯を食べに行きました。某野油学会へ…………。美味しかったです(異常な疲労感で食べながら寝かけましたけど!)。

適当なおしゃべりもそこそこに解散して帰宅の途につきました。10時前だったと思います。 電車内で寝落ち寝過ごしながら、だらだら最寄り駅まで帰ってきました。疲れたな―と思いながら駅を出るとなんとそこにはカラオケがあるじゃありませんか!。 その時の私はテンションが非常に高くなっていて、気づいたらマイクを握っていました。 ヒト(リ)ゴト、ヒト(リ)ゴト、ヒト(リ)ゴト、誰かのヒーローになりたかった、ヒト(リ)ゴト、誰かのヒーローになりたかった、ヒト(リ)ゴト……。 カラオケって意外と好きな音楽が入っていなくて、くるしいたけ!なのですが、「ほんとにその時の感情にピッタリな好き好き音楽」からすこーしだけ外れているから逆に冷静でいられる、みたいな嬉しさがあると思います。 歌いながら意識を失いかけたところで、お店を出て、帰宅しました。

翌日喉を枯らしました。 あとずっと怠かったです。 お祭りを終えたら、ちゃんと休みましょう。間違ってもカラオケとか行くべきじゃないです。

学び

すべてが終わった開放感でカラオケに行ってはいけない。



売上と会計

最後にいやらしい話をしましょう、 売上についてです。 正確にいくら売り上げたかを記述するのは憚られるので、ここは、3日間の売上食数の比率を記します : ほぼ1 : 2 : 3でした*42。 もちろんこれは3日目に行くほど企画運営がスムーズになったことも影響していますし、最終日は1時間企画公開時間が短いことも考慮する必要があります。これを何倍化した程度を売り上げて、(たぶん)黒字になりました*43。 黒字分は次のお祭りの初期費用になるんだと思います(たぶん!)。

また、出納はNotionのページを作って管理していて、 カンパしてくれた人や費用を立て替えてくれている人にページを共有して見張ってもらっています。

会計報告*44はそれ専用のGoogle Formを作りました。 人々がそのフォームを使って報告してくれるたびにNotionに情報を追加してくれるスクリプト*45も書きました。 ここまでやっておくと会計作業はだいぶ楽になります。

おしまい

本編は以上です。ここまで読んでくださった方へ、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。 最後に記事を書いた動機を簡単に記して結びとしようと思います。

まず一つ目に、企画の完遂のために人々が力を貸してくれたことを忘れないようにするためです。 お祭りの企画運営は、多くの場合、一人でできるものではないです。今回の霜月祭も多くの人間に助けてもらって、お客さんにペリメニを届けることができました。感謝してもしきれないです。

二つ目に、将来企画運営をしようとしている人間のために、何らか、参考にできるものを残したかったからです。 インターネットで検索しても、クラス企画の運営に関する詳細な体験談はなかなか出てきません*46*47。 クラス企画の運営は、実際にやってみないとわからないことも多いし、失敗するときは失敗するとも思いますが、参考にできるものがあるのとないのとでは勝手が全く違うと思っています。 もしこの記事によって、どこかの企画の運営がよりよいものになることがあれば、これより嬉しいことはありません。

これで完全におしまいです。

今日はとっても楽しかったね!明日はもーっと楽しくなるよ!寝るにゃー。

*1:「体験記 : 駒場祭クラス企画運営記」というのはやや奇妙に感じられるかもしれませんが、体験記、が記事の内容を端的に表すタグの役割をもっていて、タイトルが、駒場祭クラス企画運営記です。

*2:起床の挨拶です。私は毎瞬毎瞬起床を実行することによって意識を保っています。💞の存在も本質的です。

*3:ここで用いられているほにゃ、や、にゃんにゃん、は別の文字列に変換することによって初めて意味を持ちます。

*4:本来はキャンパス名を取って、にゃんにゃん祭と呼ばれています。尤も、この記事を読んでいらっしゃる方のうち、注意深い方は既にこの正式名称を知っていらっしゃると思いますが!。

*5:教訓とは本来、経験を未来の視点から解釈するときに付随して生じるものだと思います。しかし、教訓を強調しすぎるあまり、教訓の存在が、経験に先立って前提されるようなきらいがあるように思えてならず(つまり、経験の、成長の源泉という側面のみが過度に本質化され、教訓がたぷたぷと蓄えられた無味無臭な容器として扱われてしまうような感じをもっています)、その点で、教訓という書き方をするのはやや憚られるのですが、敢えてこのような書き方をしようと思います。

*6:ハーブの一種です。

*7:霜月祭委員会と言って、お祭り全体の運営団体です。

*8:毎年5月に、別のキャンパスで行われるお祭りのことです。

*9:東欧で食べられているチーズ入りのパンケーキみたいなものです

*10:運営をする上で、私が楽しくない、という程度の主張で、お客さんからすれば特に気づかないし、気づいても気にならないと思います。本当に個人的な感情です。(尤も、個人的な感情は全く蔑ろにすべきではないので、私はこの個人的感情を優先したのですが!)

*11:これについては、実際に企画を運営してみると完全に正しいことが実感をもって理解されました(皐月祭の経験からわかるべきだというのに!)。まともな水道もない(水洗場は存在しますが企画場所から移動しなくては行けないし、たくさんの企画が使おうとするとパンクしてしまいます)環境で衛生的に生肉を練ったり生地をこねたりするのは無理だと思います。

*12:計算しなくてもわかることではありますが、具体的な金額として出しておくと、どのくらいまで安く仕入れる必要があるのか考えやすくなると思っています。

*13:なお、冷凍の水餃子を買ってきて、ペリメニと称して売ることも可能でしたが、やはりお客さんにはペリメニを食べてもらいたかった(≒ 普段は食べないものを食べてもらいたかった ≒ 非日常的な経験をしてもらいたかった)ので、それは最終手段と思っていました。

*14:一つ前の注に於ける≒記号は何らかの分野で強い意味を持っているのかもしれませんが、私は普段全く見ないため心置きなく濫用することができます。

*15:着払いで送られてくるということだったので、詐欺を疑うことはありませんでした。

*16:霜月祭では、どのような商品をどこから買ってきてどのように調理するのかを申請する必要がありました。

*17:もちろん、この連絡をする時期によっては、変更できなかったと思いますが。

*18:このときはブリヌィを作ろうと考えていました。或いは、冷凍の水餃子をペリメニと言い張って販売するという路線もありえました。

*19:本当にありえないくらい安くしてもらいました。ありがとうございます。

*20:保冷が必要な荷物の営業所留めに対応している営業所と、対応していない営業所があるので、注意しましょう。

*21:それが一番難しいのだけど!。

*22:確実に入荷できるという保証はできないが、なるべく棚が埋まっている状態にしますよ、という返事を頂いたことがあります

*23:実際の販売数的には、300円にすると大赤字になるところでした。そもそも300円だと仕入れたものをすべて売り切って、かつ、材料費や出店に最低限必要なもの以外の出費(例えば、あったらより良い調理器具を買い足すなど)はギリギリまで削らないと黒字化しない計算でした。

*24:実際に、皐月祭で言われました( ;꒳​; )

*25:しかし、道を通り過ぎるお客さんの中には「メニメニペリメニ……」(企画の名前です)と呟いてくれる方がかなりいて、それがめちゃくちゃおもしろかったので全く後悔していませんし、そういうインパクトの与え方もありだと思い!ます!!!。知らないけど。

*26:今回はそういうデータを作ってもらいましたが、一部のプリンターでは印刷時の設定でA4分割印刷を行うことができます

*27:とはいっても一人だけでしたが……。

*28:実際、私がシフト作成をサボったばかりに、「その時間は既に別の企画のシフトを入れてしまったよ!」という場合を生じさせてしまったことがあります( ;꒳​; )。

*29:実は、人々が所有している台車をいくつかもってきてもらって使っていたので、わりとどうにかなりました。それでも、例えばテントウェイトは1つ20kgはあるので、余程本格的な台車をもっているのでなければ(自前の台車の最大積載量をオーバーしうるため)素直に委員会を通じてレンタルするのが良いと思います。

*30:良い結び方があるのかもしれないですが。

*31:正確には、霜月祭委員の方にそう言われました、そして、私もそう思いました

*32:簡単に言うと、1日目に受け取る分が見つけられず、2日目の分を受け取ってしまいました。

*33:約25食分です。

*34:今回は46L入る鍋を使いました。

*35:例えばお昼に備えて100食分沸かしておいたりしました。それでも一瞬で売れてしまい、お湯沸かしタイムに突入してしまったのですが……。← 嬉しいたけの悲鳴です。

*36:もちろん分担できればもう少しマシでしょうが。

*37:実際、すごかったらしいです。私達の企画は、ギリギリ激やばの波を回避できた?ようでした。

*38:耐火シートは、屋台の下に大きく敷いてある白いあれ、です(屋台の画像参照)。これは不燃ごみとして捨てる必要があるのですが、既にゴミ集積場にもって行ってもらった後、気づいたら2枚めをもっていました????。

*39:清掃責任企画の方は本当にお疲れ様です。

*40:既にゴミステーションは閉じていて、企画としては割り箸を出すという申請をしていなかったため、企画のゴミとしても受け取ってもらえないんじゃないか!という懸念がありました。

*41:実際に食事に行ったメンバーがどう思っているかについては推し量るより他にないのですが、私はそう思っていますし、恐らく他の方々も仲が良いと思っていると、私は考えています。

*42:実は2日目は2よりももう少し多いです。

*43:私が認識していない巨大支出がなければ。(この記事を書いているタイミングではまだ支出を集計しきれていないという事情によります。)

*44:人間は、ここからお金を使ったことを報告します。

*45:そういうサービスがあるのではなく、適当に私の借りているサーバー上で走らせています。

*46:尤も私の検索力が足りていないだけという可能性は大いにあるのですが!

*47:前注について、その場合、この記事もインターネットの海の藻屑となってしまうだろうけど、企画の運営者がその体験をなにかに残すという行為が、細々とでも続いていけば、上に掲げた目標の少なからぬ部分が達成できるものと信じています。

日記 : 日常で感知する揺れ。の解明をします。

日常で感知する揺れ。の解明をします。

生活していると揺れを感じることがあります。 それが地震であるか、建設中アパートの生命の息吹であるか、それとも物理的世界には存在しない、私の内的な現象であるかは本質的ではありません。いずれにせよ、私にとっての現実なので。

揺れとは多くの場合、繰り返される周期的な運動を指すと思いますが、今日は繰り返しが予期されたタイミングでそれを揺れと判定します。 例えば。前方のみ電気の消えた昼食後の教室、スクリーン前最前列、ちょっとした気の緩みでこめかみから意識が抜けていく瞬間の、机を叩き割るダイナミック頷きなど!。

今日特に考えたいのは、道を歩いているときの沈み込みについてです。 いま、私には2本の足と呼ばれる長い構造物が生えていて、それらを交互に、適切なタイミングで前後運動と上下運動を組み合わせることによって歩くものとします。実際にどのような挙動をしているかをテキストで表現するのは困難なので、受信者の皆さまが各々世界事典などで調べていただけると幸いです。

さて、以上で私がいかなる方法で歩いているかが了解せられたものとします。ここで重要なのは私が前足と呼ばれる、もう2本余分に生えている足を用いずに歩いていることではなく、ただ2本の足で歩いていることから、一方の足を進める際にはもう一方の足が、支えの殆どを担っているということです。

揺れ(沈み込み)はここに生じます。

すなわち、一方の足を進めるためにもう一方の足に肉体を預け、ゆっくりと重心を移動し始めた瞬間!。 地面に接地している足が沈み込みました。このことを解明します。

第一に考えられるのは足が地面にめり込んだことです。実際、例えばよくぬかるんだ道であれば、或いはそこに落とし穴があれば(局所的に)沈み込みを感じることができます。しかしながら、少なくとも私の網膜が認識した限りではそのような状態ではありませんでした。かなしいたけ!だ!。

第二に考えられるのは私の足が数cm分、地面全体を押してしまったということです。すなわち、地球をちょっとだけずらしてしまった。恐らく私の足踏みをうまく相殺する足踏みが偶然存在しなかったのでしょう。ただそうすると日常的にめり出のようなものを感じていなければ対象性が悪くなってしまいますし、私の質量が地球と勝負できる程度には大きくないといけなくなります。 そういう意味で、あまり現実的ではないでしょう。

第三に、例えば、クッション部分が消滅し、次の瞬間帰ってきた、というのはどうでしょうか。 や、しかしゆっくり考えてみればわかることですが、靴のクッション部分はそう簡単には外れない(だからこそ、ボロボロの靴の、象徴的な状態として多くの場合に言及されているのであって!)うえ、外れたとしたらそう簡単にはくっつかない(一般には何らかの接着剤のようなものが必要!)はずです。

では、逆に、靴に付随している部分ではなく、歩きに対して常にクッションが生じているとしたらどうでしょうか。 具体的には、私の靴底部が地面に触れるその瞬間、にゃんこ*1が滑り込んできていつもクッションになっているとしたら!。 いつも私はにゃんこの背中を靴底で撫でているけれども、沈み込みの1回前、誤って尻尾を踏んづけてしまったとしたら?。にゃんこはそれに怒って、次の一回だけ私に去りを与えたのかもしれません。

更に、どうだ、実は世界はもともとずっと揺れているんじゃないですか?。にゃんこは、その揺れを緩和し、あたかも揺れていないかの如き世界を私に提供するエージェントなのではないですか?。例えば、椅子から立ち上がったときに感じる揺れは、空気や地面との新たな接地が生じたところに、何らかの理由でにゃんこが滑り込まなかったために生じているし、例えば枕に頭を沈めたときに感じる揺れは、やはり枕との間ににゃんこが不足しているのです。

高熱などを出すと、にゃんこは暑いのを嫌がって、私の周りから離れていくため、足元がおぼつかず、また揺れを感じると考えられます。

なにか想定外のことが起こったときに生じる揺れも、にゃんこの不足によります。どうしてにゃんこがいなくなってしまうのかは、わからないけど。

私の周りを取り囲んでいるにゃんこ。

にゃんこ。

*1:ここでのにゃんことは、条件を満たす機能を有するものにつけられたメタ構文変数として理解することができ、逆に、これをもってこの文脈でのにゃんこが蹴って遺志ます。

日記 : デカ門をくぐらなくてはいけなかったのに!

デカ門をくぐらなくてはいけなかったのに!

私はデカ学びに通うデカ学び者なので、毎日デカ学びのデカ門をくぐっています。

今日も寝坊ののち二度寝をキメて、流石に2限も遅刻するのはまずいなあと思って家を出て、道で遭遇した猫ちゃんと「逃走者と追跡者ごっこ*1を楽しんでから、遅刻を確信しながらデカ電車*2に乗りました。

デカ電車に揺られて辿り着いたデカ都市のデカ駅で乗り換えます。地下鉄から地上の路線に乗り換えたことで霊エネルギーを得ました。こうして霊の位階をデカいものにすることができます。 デカ学びに最も近い駅(その駅は、すべての駅の中で最も相対的にデカ学びと近いというわけではなく、事実として絶対的に最も近い!です)で降りるとすぐ目の前にデカ門がありました。

多くの場合そこには現代風の門番さんが立っていて、何らかの確率で挨拶を得ることができます。友好的です。 しかし門番は門番であって、侵入者たる私が侵入に値するかどうかを厳正にチェックしており、 またデカ門のあまりの大きさに小さく圧倒され、私は少しデカ門の前で休みたい気分でした。

駅からデカ門までの区間には進行方向右手に立てられ看板が多く並んでいるので、ここで私が擬態して立っていても恐らくだれも気づかないだろうと思いました。そこで、私は自分の足先をデカ門の方向から、ちょっとだけ、ほんの15°くらい右にずらしてから直進しました。別にきっちり15°にしたかったわけではないというか、寧ろ、こんなに角度を変えるつもりはありませんでした。 後ろを歩いている正しき人間から「あなた、足先がデカ門の方からややズレているように見受けられますよ?」と指摘されたら、「ああ!失礼いたしました!どうやら脚の制御を少しばかり誤ってしまったようで、このような角度になっているのですよ!ははっ!」と返事ができる程度の、軽微な変化に留めるつもりでした。

しかしこれが無意識の為せる業なのか!もはや言い訳はできなかったので、とりあえず立てられ看板らの列に向かいました。 するとその背後にデカ門と比べるのもおこがましい小さな通路を見つけました。 見つけたという表現は実は適切ではありません。私はその存在を普段から認識しており、気にかけていたのですから。 ただ今の状況からすれば「見つけた」という以上に適切な表現はないでしょう。 私は、さもこちらに進むつもりで足先の向きを変えたのだと言わんばかりの堂々たる歩調でその通路へと侵入しました。

そこはデカ学びに通じるものとしてはかなり細いものの安心感とはまさにこの通路のために存在しているようだと思いました。 左手には名前のわからない草木!そこに存在していることだけがわかります。 花を魅せるために意図された空間のものと比べればそれほど元気でみずみずしく芳醇な香りと躍動する生命のダイナミクスを放っているというわけではありませんでしたが、これくらいが丁度いいと思いました。 さて右手にはフェンスに囲まれた「動きまくり場」がありましたがよく見てみると、手前に机が置いてあり、そこに植物の苗を育てるポットがソーシャルディスタンスを保ちつつ点々と並んでいます。 私の通うデカ学びは……地下ホールで多くの人間がおしくらまんじゅうを開催していたり、かょんとしでは本が圧死していたり、とにかくどこもかしこも役者稠密なので、このような場所の存在には驚嘆せざるを得ませんでした。 ポットが主張するゆとりと自由が、私の心を少し軽くしたようです。

さて通路を進むと少しデカ学びから離れる方向に道がぐねっとしています。 ひょっとしたらこの路はデカ学びに繋がっていないかもしれない。一瞬そのような考えが頭をよぎりましたが、ポットは「離れる」ことも私に教えていたのでしょうか、気にすることはないと思い直し、足取り軽く、破壊されたベンチ、毀ち散らされの様々な品、草木、花々などと愛の挨拶を交わしながら歩きました。

気づけば全年次活動センター横に出ていました。驚くべきことに!ここまで私は一回も門(大小問わず!)とくぐることなく、デカ学びへの侵入を果たしたのです。 今や私は招かれざる侵入者なので、当然講義に出る必要もありません。 全年次活動センターの向かいには嘘の公園があります。 そこにはちょうどベンチがあるので、一休みしようと思いました。 秋空を眺めようと思いましたが木々が邪魔で殆ど見えません。 しかし鳥が鳴きまくっています。風流というにはやや度を越している気もしますが、風流などというのはそもそも私ではない誰かが勝手に作り出したものに過ぎないので、今この瞬間を好ましいものとして特別に切り取っても何ら問題はありません。 ただ、これを書いているパソンココに糞が落ちてこないことだけを祈っています。

午後は講義に出ようかしら。でも神保町でブックフェスをやっているらしいので、そっちに行ってもいいですね。

嘘公園のベンチより。

*1:私が逃走者で猫ちゃんが追跡者です。外から見ると私が猫ちゃんを追いかけていますが、そうではなく、実際、物理的な実現の方が現実を反映できていないのです。

*2:デカ都市に於いては電車が10両くらい連なっていて、でかい、です。

日記 : 電車乗りたくない!

電車乗りたくない!

電車乗りたくないよ〜( ;꒳​; )!。

電車乗りたくねーーー!!(ΦωΦ)。

なんなんだなんなんだあれ!。おかしい!。
だって人が近づきすぎている!。 おかしい!。
仲がいいわけでもない得体の知れない生き物と密着している〜〜。 時々胸が物理的に圧迫されて苦しいよー( ;꒳​; )!。
頑張ってスマホを見つめることでかろうじてギリギリの境界を引いているんだよー!!!!。 ヘッドホンとかも有効だよ!。 肩って割と大きいから、つけてもそんなに邪魔にはならないはず〜〜。
みんな必死に自分を守るためのシールドを張っているんだっ。

マスクを付けるようになって本当に良かった!。 他人の髪の毛が顔に掛からずに済む( ;꒳​; )!。
でもごめん!。 眠くてガックンガックンしてるよ!。 周りの人ごめんね〜〜〜〜( ;꒳​; )。 攻撃する意図は全くないの……。
あとガックンで扉に頭突きしちゃうのもごめん!。 私の頭も痛い!。やめたい!。

あと気分悪くなったりするよ〜( ;꒳​; )。
人間が密着しすぎていて暑いから気持ち悪くなるよー!。 気持ち悪くなってもしゃがみ込むスペースないよー!。 でもときどきしゃがみこめたとき、ちょっとスペースを用意してくれる周りの人!!!!。ありがとう!!!!!!💞💞💞!!!。 嬉しいたけ!だ!よ!。 人間を大好きになっちゃう。

身動きできなくなるから肩がめちゃくちゃ凝るよー( ;꒳​; )。
肩こりはやがて頭痛と吐き気に転化するんだー!。 結局目論んでいた通りの時間には目的地につけない〜〜〜〜。

あと普通に寝過ごしちゃう〜。
気づいたら15分ぶんくらい先の駅にいたりするよ。 目覚めは現実直視の試練!!!( ;꒳​; )!!!。

電車って基本的に人間との距離が近いからめちゃくちゃ気を使うよ〜( ;꒳​; )。
私の行動やポジショニングが他の人間に迷惑を掛けていないか、可能な限り多くの人間から距離を取れる位置にいるかどうかを常にチェックしないといけないー!!!!。 普通に疲れるーー!。

私以外誰も乗っていなければいいのに、うぅ…………………………。

日記 : 忘れ去られてしまったものが集う庭があるらしいです

忘れ去られてしまったものが集う庭があるらしいです *1

その庭はたぶん被忘郷と呼ばれていて、脳みその、へりのところにあります。 生きているうちに忘れ去られたものがそのへりのところに引っかかって閉じ込められて、 出して忘れないでって、脳が本質的に機能を停止する瞬間までずっと、叫んでいるっぽいです。

私が忘れた気になっているだけで、忘れたものは全部被忘郷の中にいるみたいです。

私の心に生じる感情の一部は、被忘郷にいる忘れられたものが抱く感情です。 ずっと昔好きだった音楽(、好きだったことすら忘れていた音楽)を聞いて、嬉しくなることがあります。 好きに再会した喜びだけでは説明がつきません(←事実)。 忘れ去られた嘗ての私――好きな音楽を抱きしめている私――の、叫びがついに届いた喜び!。どうしよう!。

冷たく乾燥した風で皮膚の水分が失われていくのを感じながら(そろそろリップクリームを用意しないと、、、痛い)歩いていたら、 去年、将来死ぬなら冬がいいな♪、と思ったことを思い出しました。 その前の年も、更にその前の年も、同じく思ったことを思い出しました。 夏の間はこれを毎年忘れることも思い出しました。 暖かい / 暑いぶわぶわの空気の中からは決して出てくることのない感覚です。 八号さんの鎮魂短編集 www.nicovideo.jp を見て(たぶん11月くらいのこと!)外に出たくなって、 23時くらいに近所の公園や神社のあたりを散歩したことがあります。 ゆっくりと落ち着いていく神経という図像が今この瞬間と確かに結びついていることが喜ばしく思われるのは きっと忘れられたもののせいです。

忘れられたものは、時々怨嗟を帯びていることもあるらしいです。 過去のある出来事を、漠然と良かったと思うことがあります(( ;꒳​; ))。 しかし、よくよく思い返すと、単に良かっただけではないような、 複雑な経験だったということがあります。 このとき、思い出されたものは、今の私を呪っています。

それだけではなく、忘れている事自体を怒って悲しんでるのもいます。 曰く「置いていくな」とのことです。 過去の私を置き去りにして今の私だけ幸福になるなんてずるいψ(♥`∇´)ψじゃないか、と言いたそうです。 ここから出してくれ忘れないでくれという言葉の起源の一部は、このあたりにあります(きっと!)。

(全然そんなつもりはなかったとしても。)

でも、忘れてしまったものが、全部被忘郷に引っかかっているのはそんなに悪いことではないです。 跡だけ残して本体が消えてしまったわけではなく、蓋をしてあるだけだから、条件が合えば、また思い出せます。 不完全な形かもしれませんが、全部なくなっちゃうよりは余程マシです。 教科書全部カバンの中に詰めておけば、忘れ物を怖がる必要はないでしょう?。

*1:これは昨日夢の中で見た場所です。夢に関する記述は、多くの場合、起きている = 書いている私の思考によって歪められていることに注意してください。覚醒時の私でも理解できるよう、実際には夢の中で表現され得ない"事実"が生成され、無理やり繋ぎ合わされている可能性があります。これは夢の世界の構築物ではなく、所詮、こちら側から見たあちらにすぎません。いつでも、どんなものでもそうです。